
日当たりの悪い庭のチューリップも咲き始めた。
ワタシにとって春といえばチューリップ。
大学生のときファミレスでバイトしていたら
小学校の同級生の男の子集団がやってきた。
中学でドイツに引っ越して約7年ぶりだし、
バレないと思ってオーダーを取りにいったら、
名札をみたケンちゃんが
『オマエ、dogじゃね?オマエ、まだオズの魔法使いのぶっとびそうな家に住んでるの?』
ケンちゃんの表現は衝撃的だった、
むしろ感動的だった。
オズの魔法使いのぶっとびそうな家!
ワタシはドロシー!笑
平屋で小さくて、まさに嵐で飛ばされそうな家!
昔の我が家に最適な愛らしい表現だと!
そのぶっとびそうな家には芝生の庭があって、ブランコと拾ってきた錆びた鉄棒が2つ。
プラスチックの池にカメを飼っていた。あとレンガで区切った花壇があった。
花壇には毎年秋にチューリップの球根を植えて、今くらいの時期には大量の赤と黄色のチューリップが咲いていた。球根は増えて300くらいあったみたい。
チューリップが咲くと一つ学年があがって、新しい担任の先生にチューリップを持っていく。
教卓の上にチューリップが飾られる。
友達が学校帰りにチューリップを見に家に来る。
春といえばチューリップ、チューリップといえば我が家。
まだ寒くって硬くなってるチューリップを眺めて、そんな昔がちょっと懐かしくなった。